EX01 25歳独身、将来は結婚して子ども2人。実際にシミュレーションしてみた
25歳独身の人が、将来結婚して子どもを2人持つとしたら、家計はどうなるのでしょうか。今回は、そんな将来を想定して実際にシミュレーションしてみました。
具体的には、30歳で同い年の配偶者と結婚し、31歳と34歳のときに子どもが生まれて、2人の子どもを育てていく、というわりとイメージしやすいケースです。実際にどんな条件を入力したのか、画面のキャプチャを見ながら紹介していきます。
(1)家族構成予定
まずは、今の年齢とこれからの家族構成を入力してみます。今回は、25歳・独身の人が、30歳で同い年の配偶者と結婚し、31歳と34歳のときに子どもが生まれる、という設定にしました。
家族構成を入力したら、「入力内容を反映」を押します。
(2)収入 本人の働き方
次は収入です。本人はこんな働き方を想定してみました。22歳から働き始めて、60歳まで千代田区に勤務。子どもが生まれたタイミングでは育児休業を取得します。60歳で退職したあとは、61歳から65歳まで民間等で年収200万円ほど働く想定です。
(2)収入 配偶者の働き方
配偶者も働き続けるケースですが、子育て期間中は時短勤務にして、38歳で公務員を退職する想定にしてみました。具体的には、22歳から働き始めて、子どもが生まれたタイミングで育休を取得し、そのあとは勤務率80%の時短勤務にして、38歳まで横浜市に勤務。退職後は39歳から60歳まで、民間等で年収100万円ほど働く想定です。
(2)収入 老後の年金
老後については、給与だけでなく年金も収入源として設定しています。
収入の条件を入力したら、「入力内容を反映」を押します。
(3)支出 生活費
生活費は、まずはシミュレーターのデフォルト値をそのまま使ってみます。統計値をもとにした金額が家族構成に応じて自動的に設定され、子どもが成長すると内容も少しずつ変わっていきます。
(3)支出 趣味・娯楽とその他
趣味・娯楽と、その他(家具・家電・冠婚葬祭等)は、デフォルト値より少し高めの金額を手入力してみました。ここで大事なのは、一度手入力した金額は、デフォルト値との比率を保ったまま、その後も年度ごとの変化に合わせて増減していくという仕様です。
(3)支出 住居費
住居費は、子どもが小さい35歳のタイミングで住宅を購入するケースにしてみました。現在は賃貸で月9万円、35歳(子どもが4歳・1歳のとき)に5,000万円の住宅を購入。頭金1,000万円を払い、残り4,000万円は年利1.6%・30年ローンで返済していく想定です。
(3)支出 車関係
車を持つと、購入費だけでなく毎年の維持費もかかります。今回は30歳から車を持つ想定にしてみました。10年ごとに買い替えて、80歳で手放すまで、ガソリン代や駐車場代などの維持費も含めて計算しています。
(3)支出 教育関係費
子どもが成長するにつれて教育費がどう変わるかを見てみたかったので、習い事・学童・学習塾はいずれもデフォルト値を使っています。
習い事は5歳から12歳まで週2種目(1種目あたり月8,000円)、学童は7歳(小1)から11歳(小5)まで公設・週5回(月8,000円)を利用する想定です。
学習塾は11歳(小5)から18歳(高3)まで利用し、学年ごとにデフォルトの金額(小学生は月8,000円、中学生は月20,000円、高校生は月50,000円)をそのまま使っています。今回は高校から私立に進学する想定なので、高校生になるタイミングで金額が月50,000円に切り替わります。第1子・第2子とも同じ条件にしました。
支出の条件も入力したら、「入力内容を反映」を押します。
シミュレーション結果
ここまでの条件を入力してシミュレーションしてみると、家計がどう動くかが見えてきます。画面右上の「グラフを表示」を押すと、収入・支出・単年度収支・総資産の4つのグラフを確認できます。
収入は、育休中に下がったり、子育て期間中に配偶者が退職するタイミングで退職金が入って一時的に増えたりと、変動の大きい時期が続きます。その後、世帯の年収はいったん落ち着き、本人が退職するタイミングで退職金が入って再び一時的に増えたあとは、年金生活に入って収入が安定します。
支出は、住宅購入や車の買い替えのタイミングでまとまった金額がかかるほか、子どもの成長につれて教育関係費・学費が増えていき、生活費も家族構成や子どもの年齢に応じて変化していきます。
単年度収支は、配偶者が退職するまでは黒字基調ですが、退職後の年収100万円ほどの期間は赤字に。2060年度頃、子どもの支出が落ち着いてくると再び黒字に戻り、年金生活に入ってからも黒字を保てる想定になっています。
総資産は、2040年度頃までは黒字を積み上げて増えていきますが、そこから教育費などの支出がかさむ期間の赤字が続き、2055年度頃には一度0円前後まで減少します。そのあとは再び増加に転じ、最終的には安定した水準で推移していきます。
収入・支出をもっと詳しく見る
全体を見て「なんとなく分かったけど、もう少し詳しく見たい」という場合は、(2)収入の「④給与等推移」や、(3)支出の「⑧支出等推移グラフ」で、同じ内容をより詳しく確認できます。
支出項目を絞り込んで見る
支出の項目は数が多いので、グラフの凡例をクリックすると、項目ごとに表示・非表示を切り替えられます。例えば教育関係費だけを表示すると、子どもの年齢が上がるにつれて支出がどう変化するのかが分かりやすくなります。
総資産のデコボコをどうする?
こうして見てみると、今回のシミュレーションには「黒字の時期」と「赤字になる時期」があることが分かります。子どもが小さい時期、教育費が増える時期、配偶者の退職後、住宅購入や車の買い替えのタイミングなど、いろいろな要因で総資産に大きなデコボコができています。
この「総資産のデコボコをどうならすか?」というのが、次に考えたいポイントです。
今回のケースでは、黒字になる時期と、教育費などで赤字になりやすい時期が、ある程度見えてきました。ということは、黒字の時期にただ貯金しておくだけでなく、「将来使うことが分かっているお金を、それまでどう準備しておくか?」も考えられそうです。
そこで次に見ていきたいのが、(4)総資産です。ここでは、保険やNISAなどを含めて、今ある資産や将来の資産形成を入力しながら、総資産の推移をさらに考えることができます。
今回の入力内容
- 本人:25歳独身→30歳で同い年の配偶者と結婚→31歳・34歳で子どもが誕生
- 収入:本人は千代田区(60歳まで)→民間等(61〜65歳)、配偶者は横浜市(38歳まで、育休・時短勤務あり)→民間等(39〜60歳)。老後は年金も受給
- 支出:住居費(35歳で持ち家を購入)、車(30歳から10年ごとに買い替え)、教育関係費(習い事・学童・学習塾はデフォルト値を利用)など
- このシナリオはあくまで一例です。年齢や子どもの人数、働き方を変えると結果も変わるので、ぜひ自分のケースでもシミュレーションしてみてください。